即戦力として
働くことが
求められた
跡継ぎを意識した選択
大学4年生の春、就職活動をしながら、どこかで将来は実家の跡継ぎになることを意識していました。なので、最終的に採用していただいた医薬品卸会社の最終面接で、10年後には退職する予定であること、営業職や事務職は得意ではないので人事部や経営企画室に配属してほしいことなどを伝えました。
言わなくていいことまで言ってしまったように思いますが、正直でありたいという思いや、ウソをつくこと自体に抵抗があったような気がします。大変寛容な会社だと思いますが、そのような意気がった人材でも採用していただけたことは、今でも感謝しています。
経営コンサルタントになる
半年の研修期間を経て、関係会社に出向することになります。そこでは、病院・診療所・薬局・介護施設への経営コンサルティングを提供していました。当時はコンサルタントが6名ほどのベンチャーのような会社で、入社1年目の私もすぐに即戦力として働くことが求められました。
経営や会計についての勉強が不足していたので、毎日上司や先輩に叱られながら提案書を書いていたのを覚えています。また、簿記や経営に関する書籍を読みあさっていたのもこの時期です。初めて担当させて頂いたのは、秋田県大曲市で開業された先生でしたが、とても可愛がっていただきました。打ち合わせの後は、ご自宅にご招待いただき、奥様の手料理と秋田の日本酒で宴会をするのが恒例行事でした。